こんにちは!レイクタウン情報局のsoraです!
昨日2018年(平成30年)2月15日(木)にJR越谷レイクタウン駅北口ロータリー横に「越谷レイクタウン駅前交番」が開所しました!
住民からの要望の声が多かったレイクタウンの交番
レイクタウンの住民からも、長らく要望の声が多く、期待が高かったレイクタウンの交番設置ですが、「越谷レイクタウン駅前交番」として、いよいよ開所し、交番業務が始まっていました。
朝、交番の前を通りがかった際には、まだ準備中であったのか、稼働している気配がなく、延期になったのかな?と思っておりましたが、夜に前を通ると、赤い文字で「KOBAN」と記されたサインが輝き、すでに中には警察官が詰めていました。
年間5,000万人が集まるというイオン レイクタウンを抱えるレイクタウンですが、多くの人が集まれば、それに比例して事件や事故も増加します。
これまでは、移動交番で出張してきたり、大相模交番から出向いての対応になっていました。
今回の「越谷レイクタウン駅前交番」の開所で、事件・事故が発生した際、迅速な対応がとれる体制になったことと、犯罪の抑止や、防犯につながるものと期待されます。
北口駅前ロータリーまでは、パトカーなどの車両の出入りの為に(?)白線が引かれていました。
大相模交番からの移転
今回の「越谷レイクタウン駅前交番」の開所にあたっては、大成町に有った既存の「大相模交番」が移転するかたちでの設置になりました。
「大相模交番」の跡地は、交番ではなくなりますが、防犯ステーションとして引き続き活用され、地域の治安に役立てられるようです。
地域の治安を守る「交番」
平成16年警察白書では、「地域社会との連帯」がテーマとして取り上げられていました。
「交番」の歴史や、運用に関して紹介されていたり、国民の意識調査など、興味深い内容もありました。
その有用性が世界中の国々にも認められ、世界にも広がりつつある「KOBAN」ですが、詳しく知りたい方は、一度読んでみてください。
交番の活動状況
この白書で紹介されている中で、興味深かったのが、とある交番の1日の勤務日誌です。
下記は、16年7月某日の神奈川県大和警察署大和駅前交番の勤務日誌の抜粋である。同交番は、横浜市中心部から西方に10数キロメートル離れた、相模鉄道本線と小田急江ノ島線の大和駅を中心とする、同警察署管内では最も人通りの多い地域を管轄している。
この日は、同交番には6人の地域警察官が勤務していた。6人は、勤務基準に則して管内のパトロールや立番・見張・在所勤務等を行いつつ、勤務日誌に記載されているような突発事案が発生するたび、迅速にその対応に当たった。勤務日誌を見ると、同じ時間帯に複数の事案が集中的に発生する場合が少なくないことや、夜間が特に忙しく、勤務員は明け方頃まで突発事案の対応に追われ、仮眠を取ることもままならないことが分かる。平成16年警察白書 「交番・駐在所の地域警察官の活動」コラム4 より
朝から、違法駐車や交通事故の案件が続く中、「けんか」「窃盗」などの案件が飛び込み、中には「変死」という物騒な案件も発生していたようです。
夜間の時間帯は「酔っ払い保護」が相次ぐ中、「けんか」「窃盗」「少年のい集」(※)への対応。
※い集=「群がるように集まるさま」を表すそうです。
こうして見てみると、朝から深夜・早朝まで常に対応に追われながら交番業務が行われている様子が伺えます。
もちろん毎日のように「変死」が発生するような場所ばかりではないでしょうが。。。
漫画の中で見た、亀有の駅前にある日本一有名であろうあの交番の日常風景だけからは想像できない、忙しさに追われながら勤務されている警察官の方々には頭が下がります。
交番・駐在所に関する国民の意識
もうひとつ興味をひかれたのが、交番・駐在所に関する国民の意識調査です。
自身の住んでいる地域の交番の認知割合が85%近くに達する一方で、その交番で勤務している警察官を知っているかどうかを質問すると、次のような結果になったそうです。
現在住んでいる地域を受け持つ交番・駐在所の警察官を知っているかと質問したところ、「顔も名前も知っている」と答えた者が4.8%であるのに対し、「顔も名前も知らない」と答えた者が82.3%おり、大半の者が自分の住んでいる地域を受け持つ交番・駐在所の場所は知っているが、そこで勤務している警察官を知らないことが分かる。
また、交番・駐在所の警察官の「顔も名前も知っている」と答えた者は、自宅近くにあるのが交番であるという者では3.0%であるのに対し、自宅近くにあるのが駐在所であるという者では14.4%となっており、交番より駐在所の警察官の方が認知度が高くなっている。図1-4 現在住んでいる地域を受け持つ交番・駐在所の警察官の認知度
平成16年警察白書「交番・駐在所に関する国民の意識」より
私自身も、以前住んでいた地域の交番の場所は知っていましたが、そこで勤務されている警察官の顔も名前も知りませんでした。
トラブルに巻き込まれたりして交番のお世話になるなどしない限り、なかなか入りづらい様な気がする場所ではあります。
その影響もあってか、交番・駐在所の警察官の活動への満足度を見てみると、なかなか満足度が上がっていない部分もあるようです。
〔2〕 交番・駐在所の警察官の活動への満足度
交番・駐在所の警察官の活動に満足しているかと質問したところ、「どちらとも言えない」と答えた者が57.3%で最も多く、また、「非常に不満である」、「少し不満である」と答えた者は18.6%であった。これに対し、「非常に満足している」、「ある程度満足している」と答えた者は23.4%にとどまり、交番・駐在所の警察官の活動が、必ずしも国民の期待に十分こたえられているとは言えない状況がうかがわれる。平成16年警察白書「交番・駐在所に関する国民の意識」より
防犯という観点では、犯罪の発生する前の兆候や、現行犯と疑われる状況を素早く相談できる地域の交番であって欲しいと思います。
「越谷レイクタウン駅前交番」の様に、地元の住民の他にも多くの人が訪れる施設を守備範囲に持つ交番では、なかなか難しいかと思いますが、日頃から住民と交番の心理的な距離感が縮まり、地域の方に信頼され、愛されるような交番になってもらえることを願いたいと思います。
越谷レイクタウン駅前交番
電話番号:048-985-3425
所在地:埼玉県越谷市レイクタウン8丁目6番地2
埼玉県警察 越谷警察署 「身近な交番・駐在所案内」より
以前に書いた、住民説明会の記事です。
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