こんにちは!レイクタウン情報局のsoraです!
レイクタウンの中心にあって街のシンボルとも言える「大相模調節池」。
レイク(湖)なのに、「池」なの?
湖じゃないの?
なんで???
そんな疑問を持ったことがある人も多いと思います。
今回は、「湖」、「池」、「沼」の区別に関するお話です。
親水文化創造都市としてつくられたレイクタウン
レイクタウンの街は、水とともに暮らす「親水文化創造都市」というコンセプトでまちづくりが進められてきました。
参照:「水辺空間と都市生活空間の共生『越谷レイクタウン』」(UR都市機構)
レイクタウンの街を俯瞰で眺めてみると、街の中央に広大な水辺の空間として「大相模調節池」が配置され、その周りには大型商業施設のイオンや、マンション、戸建ての住宅などが、計画的にレイアウトされています。
この「大相模調節池」には、大雨などで水害の危険性が高まった時には、水を蓄えて河川の氾濫などの水害発生を抑制する役割があります。
普段は穏やかな水辺の景色をもたらしてくれていますが、いざというときには大きな任務を負っている心強い街のシンボルですね。
「湖」、「池」、「沼」の違いは?
その大相模調節池は、レイクタウンの中心シンボルとしてありながら、なぜ「池」なのでしょう?
「湖」と「池」はどう違うのか?
また同じ様に水をたたえている「沼」とはどう違うのか?
ということで、「湖」、「池」、「沼」の違いについて調べてみました。
地図をつくる国土交通省 国土地理院では…
まずは、日本の地図を作ったり、国土の測量を行う、国土地理院では、どの様に使い分けをしているのかです。
国土交通省 国土地理院サイトにある、Q&Aには次のように記載されています。
Q2.7:湖,沼,池の違いは何ですか?
A2.7湖沼等の用語については,厳密に区分することは困難ですが,スイスの湖沼学者フォーレル(1841-1912年)は,湖沼の深さと水中植物の分布状況から次のように区分しています.
湖:水深が大きく,植物は湖岸に限られ,中央に深い所には沈水植物を見ないもの
沼:湖より浅く,最深部まで沈水植物が繁茂するもの.
池:通常,湖や沼の小さなものをいい,特に人工的に作ったもの
上記の定義による代表的な例には
湖・・・琵琶湖,摩周湖,田沢湖等
沼・・・印旛沼,伊豆沼等
池・・・満濃池等
などがあげられますが,地域の資源としてイメージアップするなど,呼称の変更(沼 → 湖)もあり,旧地名から考察する必要もあります.また,ダムによってできた池でも「○○湖」と名前がつけられており,地図では,上記の区分と関係なく,その土地で実際に呼ばれている名称が記載されています.
国土交通省 国土地理院
地図(数値地図)の一般的事項に関するQ&A より
国土地理院のこのサイトでは、「湖」、「池」、「沼」の違いを厳密に区分することは困難という前提で、スイスの学者の見解を参考として掲載しています。
スイスの湖沼学者フォーレルさんの定義では…
学術的には「湖」、「池」、「沼」、それぞれは、その大きさや、植生、人工的にできたものか、自然に形成されたものかという違いで区別をすることがあるようです。
ただ実際には、「沼」の定義が当てはまりそうなものを、イメージアップの為に風呂敷を広げて「湖」と称することが有ったり、
人工のダムによって形成された「池」を「湖」と称することもあるそうで、学術的な定義と、実際の名称は必ずしも一致していないというのが実態の様です。
レイクタウンの中央にある「大相模調節池」を学術的な定義で判定すると、人工的に作られていますので、「池」という分類が当てはまりそうです。
実際の名前も「大相模調節池」と「池」になっていますので、学術的な定義の通りの実態を現した名前になっていますね。
まちのブランドの形成の際には、イメージアップを目的にしたのでしょうか、「湖」を意味する「レイク」となったのかもしれません。
ちなみにレイクタウンの近く、さいたま市や戸田市にある「彩湖」も、「湖」という名前が付けられていますが、学術的な定義では、人工的に造られた「池」で、「荒川第一調節池」という別名もあります。
まとめ
結論としては、「湖」、「池」、「沼」の定義に関しては、それぞれに法律などで定められた明確に定められた区別はありません。
そのため名前をつける際にも、かなり自由に名付けられている様です。
街のシンボルとしてレイクタウンの街のブランディングに利用するのであれば、「彩湖」の様に別称で、大相模調節池にも愛称を付けてあげるのが良いのかもしれませんね。
大相模調節池に別称をつけるとすれば、いったいどんな名前が良いのでしょう?
おまけ
ちなみに、レイクタウンの大相模調節池では、春と夏の週末限定ではありますが、
カヌー、カヤック、ディンギー(小さなヨットみたいな船)に乗ることができます!
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