こんにちは!レイクタウン情報局のsoraです!
レイクタウンの街の中を南北に縦断する「東埼玉道路」。
(イオン レイクタウンmoriと、アウトレットの間を通るあの道路です。)
周辺に移り住む住人が増えつつある中、東埼玉道路の横断ルートに関して取材しました。
住民が増加している東埼玉道路の東側
東埼玉道路の東側にあたるレイクタウン五丁目地区では、分譲住宅の開発が進み、東側のマンション(シティテラス越谷レイクタウン)や、戸建て街区(レーベンプラッツ越谷レイクタウン)ができて、多くの方が住み始めています。
※Googleマップより
画像の右側にあたるレイクタウン5丁目付近の、これらのエリアや、その周辺にお住まいの方が、東埼玉道路の西側にあるJR越谷レイクタウン駅などを利用しようとした場合には、東埼玉道路とJR武蔵野線が交差するあたりで横断できると利便性が高いのですが、残念なことに現在は近くに横断手段がありません。
2018年の3月現在、最寄りの横断手段は南側にある「どろんこ保育園」の横から大相模調整池の遊歩道に降りて、「東埼玉道路」の下を横断する南回りルートか、北側に移動して、くら寿司のある「レイクタウン交差点」まで迂回する北回りルートをとる必要があります。
東埼玉道路の中央には、自然発生的に道ができている場所も
大相模調整池の遊歩道を通る南回りルートと、くら寿司のある「レイクタウン交差点」を渡る北回りルートとの間はおよそ500m弱離れています。
その間に位置する、JR武蔵野線と東埼玉道路が交差する付近では、行き交う車両に注意しながら横断をする人の姿が目立っています。
この近くにお住まいの方や、車で通行される方はご存知かと思いますが、夏になると人の背丈ほどの草が生い茂り、見通しが悪くなります。(写真は冬季のものです。)
この周辺では街路灯などの照明も少なく、悪天候の日や、日没後の時間帯などには、薄暗い環境の中、横断する歩行者をドライバーが認識しづらい状況が発生しています。
付近には戸建て街区の他、現在分譲中の大規模マンションがあり、この周辺に多くの人が移り住んでくることを考えると、今後もこうした危険な横断が増加する可能性がありそうです。
では、周辺住民の利便性と、交通の安全確保の問題をどのように解決すれば良いのでしょう?
横断歩道を設置する?
この場所に横断歩道と信号機を設置することで、比較的に安全な横断手段が確保できます。
周辺住民の利便性や、交通安全を優先させれば、横断歩道の設置が望まれるところではありますが、東埼玉道路の中央を周囲と同じ高さまで削って、横断歩道や信号機を設置するコスト、運用・維持するためのコスト、信号による渋滞の発生してしまうデメリットなどが考えられます。
また、草加市のある南側から、北に向けて走る車のドライバーからすると、大相模調節池の橋を渡る下り坂の先に信号ができることで、追突事故など危険性が増すものと思われ、場合によっては、その手前で注意喚起を促す看板の設置を検討する必要があるかもしれません。
歩道橋を設置する?
渋滞の原因となる信号機を設置せず、歩道橋をかけるという方法もあります。
歩道橋ができれば、交通渋滞の要因となる信号機を作らず、歩行者と車を分離することができるので、安全性の面からも問題の解決がはかれそうです。
実際に先日の記事の中において、東埼玉道路(国道4号)と比較した新大宮バイパス(国道17号)と、JR武蔵野線が交差するJR西浦和駅付近では、歩道橋をかけていました。
(画像手前が国道17号に架かる歩道橋。奥はJR武蔵野線。その上を首都高速埼玉大宮線が通る立体交差。)
課題としては、バリアフリーへの配慮、設置のコストや維持にコストが横断歩道以上に掛かる一方、歩行者や自転車の利用者からすると、階段の昇り降りを疎んで、実際にはあまり利用されないということも考えられます。
こうして考えると、横断歩道案と歩道橋案、どちらも一長一短ありそうです。
安全とコストを優先する場合には、立入禁止にするという方法も考えられるかと思いますが、この場合には、引き続き迂回ルートを使うことを余儀なくされ、利便性は犠牲になります。
住民の利便性、交通安全の確保などの他にも、設置コストや維持管理の為のコスト負担など、いくつかの観点から考えていく必要がありそうです。
今後の展開はどうなる?
では、現在危険な状況と思われるこの場所は、今後どのようになっていくのか、この場所を管理している国道事務所に取材してみました。
国道事務所に聞いてみました!
Q1.横断する歩行者がいることを認識されていますか?
・現地の状況は把握しており、安全対策が必要と考えています。
Q2.夏場の草の管理は?
・限られた予算の中で効率的・計画的な除草を実施しておりますが、交通の安全に支障となる箇所については、定期的な除草を実施するとともに、防草対策を実施しています。
Q3.今後着工が予定される「自動車専用部」について
・今後着工される「東埼玉道路」の工事において、「自動車専用部」とJR武蔵野線高架の交差部分については、詳細がまだ決まっていません。
Q4.安全な横断手段の確保は?
・歩行者並びにドライバーの安全確保を最優先とし、利便性やコストに配慮して
現在警察等関係機関と横断歩道の設置にむけ具体的な対応について調整しているところです。
今後の展開は?
今回、取材をした中では、現場で起こっている状況や、周辺住民からのニーズは認識して、すでに国道事務所、警察、越谷市で、横断歩道の設置にむけての協議も始まっているようです。
この場所の横断ルート整備については、越谷警察署にも問合せをしてみました。
その回答を要約すると、横断歩道の設置に関しては、警察の予算で整備されることになりますが、その限られた予算の中で、対応すべき場所はこの場所以外にも複数あり、そうした検討中の箇所の1つとして、すでに認識しているようです。
今回の取材を通じて、見えてきたのは、
・関係各所の間で、検討中の箇所の1つに入っている。
・横断歩道の設置案が検討されているようではあるが、決定した事項はない。
・横断歩道の設置予算は警察の予算。その周辺の整備には、越谷市や国道事務所の予算対応が必要になることもある。
・東埼玉道路では今後、自動車専用部の工事が控えているが、その詳細は決定していない。
関係各所の協議の中で、現時点では決定した事項は無いようですが、事故防止の観点からも、今後の展開次第で、なんらかの安全確保の為の対策がとられる可能性はありそうです。
個人的な意見としては…
個人的な考えとしては、限られた予算の中で、最も効果的な対策を行っていただきたいところです。
しかしながら、将来、仮にこの場所に横断歩道や信号機の設置がされるという流れになるにしても、この後の東埼玉道路の自動車専用部の工事が控えている場所でもあります。
ひとまず横断歩道を設置したとしても、東埼玉道路の自動車専用部の工事内容によっては、横断歩道の移設や撤去する必要が出てくるかもしれません。
まずは、横断や飛び出し事故に対する応急的な処置を取り、その後、東埼玉道路の工事に関して、仕様の詳細決定や施工内容の確定を待ってから、横断ルートを設置するという流れの方が、無理やムダがない流れの様にも思います。
レイクタウンの街の姿も日々変化し、人の流れも遷り変っていきます。
この場所で悲しい事故が発生する前に、適切な対応が取られることを期待しています。
すでに関係各所の協議が続けられているとのことなので、今後の展開にも、引き続き注目していきたいと思います。
東埼玉道路の計画に関しては先日の記事でも書きました。よろしければこちらもどうぞ。
[blogcard url=”https://www.laketown.info/2018/03/about-higashisaitamaway/”]